12年公立学校の教師をしていました。
教育学部卒業後、特別支援学校(旧養護学校)に3年勤めてから、
中学校の数学教師として転勤しました。
いわゆる知恵遅れの子供たちが学ぶ特別支援学校で
「生きる意味」「学ぶ意味」って何?と生徒から学ぼうと
してきた私は戸惑いました。
結局、居心地がひどく悪くて、学校から逃げ出して
しまいました。
学校教育は正規分布の中央値の生徒さんに合わせて、
授業を進めていきますので、お子様の個性に合ってない状況が起こりがちです。
帰国子女であった我が子は、日本人学校の補習校で
国語と算数を小学3年のはじめまで学んではいたものの、
帰国して算数についていけませんでした。
補習校や現地校の宿題を必死で支えていたように、
部分的ホームスクールの日々が始まりました。
逆に中学校の英語の授業は簡単すぎて
退屈でたまらなかったことで苦痛な時間を過ごしていました。
教科担任の発音にストレスを感じてしまうようで辛かったようです。
すべての教科が平均の中央値にいる子供はいません。
運動の得意な子、音楽の才能がとびぬけている子、
独創的で素敵な絵を描く子が、
算数や国語などの主要4教科のテストで無用な劣等感を
持たされてしまうことのないように、
親御さんが一番の味方であって欲しいと思っています。
今年はコロナ感染で、否応なく休校になってしまった時期が
ありました。
教育の多様性に気づけたよい機会とポジティブに
とらえていければと思います。